Inforパートナーコンサルタントへのインタビューシリーズ:株式会社リアルソフト

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August 28, 2022担当 Hiromi Kakizaki


話し手:株式会社リアルソフト 取締役 藤川 大 さん(F)
聞き手:インフォアジャパン株式会社 シニアチャネルアカウントマネージャー 蠣崎宏美(K)

Kこのインタビュー企画では、Infor製品の導入に従事されているパートナー様のコンサルタントをもっと身近に感じていただくために、成功事例やプロジェクトで大切にしていることなどを伺っていきたいと思います。リアルソフト様は、2013年からCloudsuite Industrial (SyteLine)のパートナーとして活動いただいています。

まず、藤川さんの今までのご経歴を教えてください。

F:新卒からずっとシステム会社で働いています。最初は製造業向けではなく公共や金融業界向けにシステム開発をしてきました。転機になったのは2000年に電車を製造する会社向けのスクラッチシステム開発のプロジェクトリーダーを経験したことです。製造業の業務が全く分からなかったので、プライムベンダーの方から業務時間外にも関わらず勉強会を開催していただいて、知識を深めていきました。当初は未経験で相当苦労しましたが、案件をこなしていくうちにお声がけいただけることが増えてきました。

2001年頃から米国製ERPパッケージの導入をするようになり、その頃の縁がきっかけで、2008年にリアルソフトに入社しました。入社後にInfor製品のプロジェクトをやらないかとInfor社から声をかけていただきました。当時扱っていた米国製ERPパッケージが特殊な言語で作られていたので技術者が育ちにくいなと感じていたところに、マイクロソフトアーキテクチャのSyteLineプロジェクトに誘っていただき、取り扱うことに決めました。

K:ちょうどInfor JapanでSyteLineのプロジェクトが増えてきたころです。中堅製造業がグローバルを意識した際にSyteLineというのは非常に良い選択肢でしたよね。

F:はい、最初のプロジェクトはまさにグローバルで検査装置を製造・販売している企業でした。まずは部品表移行ツールの作成から従事したので、そこでSyteLineの部品表がどういうものか理解できました。その後、タイミングよく汚泥脱水装置を製造している会社から声がかかり、SyteLineの基本機能だけではなく、当時オンプレミスではオプションモジュールだったアフターサービス機能や、カスタマーポータル機能も導入することで一気に対応できる幅が広がりました。
おかげさまで基本機能は1年強で本稼働することができ、会社としてその後のビジネス展開への自信につながりましたね。

K:その後も売上高100億円未満の会社から数千億規模の会社まで幅広く導入いただいています。

F:他パートナーの後方支援からプライム導入まで含め、延べ50社以上は支援させていただいていると思います。電線・ケーブルの製造や住宅設備、電子機器の基盤など様々な企業に導入していますね。2019年にはチャネルパートナーになったので、現在はプライム導入を中心に対応させていただいています。

K:印象に残っているプロジェクトはなんですか?

F:先日事例公開いただいた、日栄インテック様のプロジェクトです。このプロジェクトでも大きなチャレンジがありました。通常、複数事業部があった場合、事業部別にサイト設定をするのが一般的なのですが、このプロジェクトではさらに細かく、工場・物流・営業所を別サイトにして移動オーダでつなげていくということを実施しました。多数の事業がある日栄インテック様には効果的でした。実際、プロジェクト最中に事業の入れ替えがあって、普通であれば要件聞き直しだったところを、工数をかけずにフレキシブルに事業追加ができました。
一番素晴らしかったのはお客様プロジェクトマネージャーの構想力と決断力です。最初、導入ベンダーからするとしっくりこなかった手法でしたが、実際にやっていくと構想の正しさを実感できました。私も複数プロジェクトを担当しながら新入社員を育てることができたので、リアルソフトの人材育成にもつながった重要なプロジェクトでした。

K:海外での導入もご経験されていらっしゃいますか?

F:主にタイ、ベトナム、メキシコなどへの展開実績があります。グローバルパッケージですから、海外導入前提の商談は多いですよね。最近は国内工場のみのプロジェクトも増えており、2000年頃に導入した国産パッケージからSaaSへのリプレイス要望が多く、Cloudsuite Industrial (SyteLine)が日本の製造業にどんどん浸透しているのを感じます。

K:SaaSの話が出ましたが、多くの経験はSaaSプロジェクトでも生かせますね。

F:はい、本当にそう思います。まずCloudsuite Industrial (SyteLine)の製造業に必要な標準機能が充実しており、ベンダーとしてはすぐに環境を準備できます。つまりお客様がすぐ触ることができるので、早期に運用が立ち上がるということです。オプションモジュールも含めカバーしている領域も広い。大規模製造業向けのパッケージに比べれば機能数は少ないですが、お客様にはまず標準機能を見ていただいて評価いただきたいですね。最終的にはお客様自身で運用できるところまで持っていくことを意識しています。

K:最後にメッセージをお願いします。

F:ERP導入は必ずしも、計画通りにはいきません。インディ・ジョーンズのように様々な困難に直面しますが、まず受け止めて、1つずつ解決するようにしています。紆余曲折があったとしても結果的に本稼働して、お客様の業務改善のお手伝いが出来たという醍醐味を感じられるので、とても楽しく仕事をさせて頂いております。

K:これからもどうぞよろしくお願いします!

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