Inforパートナーコンサルタントへのインタビュー企画:日立製作所

human resource team talking about candidates

October 30, 2021担当 Hiromi Kakizaki


話し手:株式会社日立製作所 産業・流通ビジネスユニット 産業ソリューション事業部 エンタープライズパッケージソリューション本部 ERP ソリューション本部 技師 橋本一巧さん(H)
聞き手:インフォアジャパン株式会社 シニアチャネルアカウントマネージャー 蠣崎宏美(K)


K:このインタビュー企画では、Infor製品の導入に従事されているパートナー様のコンサルタントをもっと身近に感じていただくために、成功事例やプロジェクトで大切にしていることなどを伺っていきたいと思います。日立製作所様は1994年からInfor LN導入を実施いただいている長年のパートナー様です。その頃のInfor LNは、Baanという名前でした。まずは、橋本さんの今までのご経験を教えていただけますか?

H:2006年に日立製作所に入社して約15年が経ちました。入社当初は、グローバルERP事業のコンサルとして入社し、導入や開発などを行い、5年目くらいからはInfor LN導入のリーダーをやらせていただいています。お客さま業務のヒアリング・要件整理・導入キックオフから本番稼働まですべてのフェーズで関わっています。

K:ということは、プロジェクトマネジメントから、ソリューションアーキテクト、Infor LN導入コンサルタントまでさまざまな役割を担っていらっしゃるのでしょうか。

H:はい、日立製作所としては、ERP導入だけではなく周辺も含めた包括的なソリューションを提供できるパートナーになるという方針があるので、お客さまのシステム全体をみるという視点は自然に備わったと思います。また社内方針で、プロジェクトマネージャーは全員PMPを取得しています。

インフォア国内導入の成功体験

K:では橋本さんがリードしたいくつかのプロジェクトについて具体的にお伺いしたいと思います。

H:2010年から2014年頃まで某自動車部品メーカーのInfor LNグローバル導入を実施したのち、2015年には自動車部品メーカーのアーレスティ様の中国の2拠点でInfor LNを稼働していただきました。その後2016年から2020年にかけて、国内の複数工場と本社でも順次Infor LNを稼働していただいています。この2社に関しては、最初の拠点でInfor LN導入のモデルケースを作ってから拠点展開していったのがうまくいきました。ファーストサイトは時間をかけてでも完成度を高めると、セカンドサイトからの工数・費用低減ができます。これは、日立製作所のInfor LNチームの成功パターンといえるかもしれません。

2019年から約1年半GENDA SEGA Entertainment様のプロジェクトを行いました。本番稼働時期は新型コロナウイルス拡大時期にあたりましたが、お客さまにも非常に助けられ、品質を高めることができたと思います。この経験を基に、今後のプロジェクトでも先回りして品質を高める動きをしていきたいと思います。

K:次々にInfor LN導入を成功に導かれていて頼もしい限りですが、ERPの本番稼働に至るまでには、紆余曲折、さまざまなドラマがあると思います。成功要因を挙げるとしたらどんなものがありますか?

H:製造業であれば、各社各様のビジネスモデルがあります。また、それぞれの部門、例えば営業部門と生産管理部門にはそれぞれめざす姿がありますので、パッケージをそのまま適用することを押し通そうとすると、早い段階でパッケージへの拒否感が出てきてしまいますので、うまく合意形成をとることが必要です。トップダウンがうまくいく場合と現場でのすり合わせに時間がかかる場合などさまざまです。また推進派だけではなく、抵抗派がいれば早めに味方につけていき、プロジェクト後半まで引きずらないことを意識しています。

K:ステークホルダーの合意ですね。Inforの導入メソドロジーでも、キックオフにあたる”スタートアッププログラム”で、ステークホルダーの洗い出しやリスク管理をお客さま主体でやるワークショップを行い、プロジェクトを「自分ごと」にしていただくような取り組みをしています。今までの話だと、”Infor LN =製造業向け”というイメージがあるのですが、橋本さんはいかがですか?

H:そんなことないですよ。GENDA SEGA Entertainment様はアミューズメント施設の運営をされているので生産はありません。販売・購買・会計主体で本番稼働したことが日立製作所にとっても大きな自信になりました。

じつは、Infor LNのいいところは、密結合していないことなのです。

K:というと?

H:モジュール間の依存度が少なく、業務領域ごとに稼働できます。例えば販売・購買から稼働して、次のフェーズで生産管理、最後に会計といった段階導入ができます。モジュール単位の完成度が高く、それでいて柔軟性も兼ね備えていると思います。他にもInfor LNの好きなところを挙げると、フィールドを追加するのにカスタマイズは必要ありません。コードに手をいれずに上のレイヤーで項目追加できる点などは、派手ではないけれども実はお客さま評価が高い部分なのです。

K : ありがとうございます。最後に、今後の日立製作所Infor LNチームの展望を教えてください。

H:チーム拡大にむけて、ERPコンサルタント人材を積極的に募集しています。まだ経験していないオプションモジュールやInfor周辺ソリューションも勉強して、お客さまのへさらにトータルな提案ができるようにして、ビジネスに貢献していきたいと思います。Infor LNの採用を検討されているお客さまはぜひ日立製作所までお問い合わせください!


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