オンプレミス・アプリケーションの保守・管理コストを考察する

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March 15, 2021担当 北川 裕康


今回は、オンプレミス・アプリケーションの継続的な保守・管理に関連する典型的なコストと労力に焦点を当てます。


新しい業務やビジネスの実装のために、新しいソリューションを追加し、統合しなければならないというプレッシャーに加えて、多くのオンプレミスの実装は、独自の要件に対応するためのカスタマイズとして修正が施されています。これらの変更は、サポート維持のために必要なアップグレードや更新とは別に、スケジュールと管理を行う必要があります。米国調査会社のIDG社は、2020年のCIOの優先事項のトップ2は、追加のセキュリティとアナリティクスへの投資であると報告しています。このリストは、現在のITスタッフの日々の期待値のほんの一部を表しているだけでなく、このエリアにおける組織にかかるコストも拡大しています。 ビジネスの優先順位でのIT投資が必要です。

オンプレミス・ソリューションでバージョンアップを予定していない現役のアプリケーションが多く存在します。たとえば、多くのカスタマイズされた成熟したERPがあります。しかし、ベンダーからサポートを受けるだけのためで、年間、多大な金額の保守費用を支払っていらっしゃるのではないでしょうか。場合によっては、その費用は年間数億円になり、それだけでIT予算を圧迫している場合があります。なお、保守費用は、サポート費用とバージョンアップ費用で構成されており、バージョンアップ費用が無駄になっているケースが多いということです。

当社のお客様の一社であるPilot Flying J社は、クラウドへの移行において、25の異なるITアプリケーションを統合し、時間のかかる高価なメンテナンスやアップデートを削減し、最終的に年間約1億円のコスト削減を実現しました。

Constellation Research社によると、クラウドベースのソフトウェアが顧客に大きなメリットをもたらす方法の1つは、規模に応じた迅速なイノベーションが可能になることだといいます。オンプレミスからクラウドへの移行には、直接的なコスト削減はもちろんですが、機能拡張が自動的に提供されるため、継続的に利用できるメリットも多くあります。

クラウド・ソリューションの運用コストとオンプレミス・ソリューションの資本コストを比較すると、クラウド・ソリューションに関連した総所有コスト(TCO)の方がはるかに強い前向きな議論があります。これまでこのオプションを先延ばしにしていた企業の方は、今が移行の適切な時期であるかどうかを確認するために、クラウド移行オプションの評価をもう一度ぜひ検討してみてください。

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