和のものづくり。お客様の言葉で話すことの重要性

production team working on a tablet

November 7, 2021担当 北川 裕康

SDGs、消費者の嗜好の多様性、シェアリングエコノミー、国際的な競争など、製造業の世界が新たな挑戦に向けて進化し続ける中、提供される製品やサポートされるサービスにも一歩踏み込んだ革新が求められています。多くの業界関係者は、サステーナブルな(そして収益性の高い)ビジネス成長を推進することに焦点を当てる必要性を表明しています。デロイト社は、デジタル投資とサプライチェーンのレジリエンスを重要な柱として提案しています。また、サステーナブルなビジネスの成長を実現するためには、サプライチェーンの川上や川下、アプリケーションやテクノロジーのプロバイダーなど、実現可能なパートナーとのコラボレーションがますます重要になってきます。特に、日本では、密接なコラボレーションや関係性が最重ではないでしょうか。

このようなすべてのパートナーシップにおいて、求める成果について共通の理解を持つことが重要であり、そうすることで、すべての人が共通言語で会話することができ、価値を生み出すまでの時間を短縮することができます。製造業は、業界固有のアプリケーションにシフトしており、これらのアプリケーションは、導入、柔軟性、可用性、セキュリティを最大化するために、ほとんどの場合、クラウドで提供されており、ライフサイクルの所有コストを削減しています。実際、ガートナー社では、エンドユーザのパブリック・クラウドへの支出が2021年までに18%増加すると予測しています。

水平型アプリケーションと業種別アプリケーション

現状に満足している顧客を持ち、リスクや複雑性が低く、破壊的な脅威がないと考えられる場合には、水平型のワン・サイズ・フィット・オールのERPアプローチで十分かもしれません。しかし、ほとんどの企業は、複雑なビジネスの管理を簡素化する必要があり、テクノロジーの応用によって差別化を図ろうとしています。

水平型のアプリケーションは、特定のビジネス機能を管理することができます。一般的には、財務と調達を管理しますが、その他の機能はすべてボルトオンされています。多くの企業は、業界に特化した機能と新しいテクノロジーが必要であることに気付いています。ただ、なかなかそのための一歩が踏めない状況であります。しかし、これまでのやり方では、もはや目的を達成できません。業界特化型のクラウドERPは、お客様のビジネスのやり方(またはやるべきやり方)に合った機能を提供します。正しいやり方で、リアルタイムに運用し、ビジネスの可能性を引き出すことができます。また、導入までの期間が短いため、より迅速に成功を収めることができます。

業界を中心としたビジネスの単一視点やデジタルツインは、期待されるオペレーションパフォーマンスとの差異を早期に発見し、財務チームが通常気づくよりもずっと前に分析・管理することができます。その結果、財務担当者は、戦略的なオペレーションと財務の改善に注力することができ、継続的な改善のメンタリティを育むことができます。

ジム・コリンズが「フライホイール効果」という言葉で語っているように、優れた変革が一度に起こることはまずありません。長期的な変革を成功させるためには、測定可能で段階的な改善をもたらす戦略を明確に表現し、それを伝えることが重要です。日本の企業が得意な分野だと考えます。

業界の可能性

当然のことながら、組織変革のきっかけとなるビジネスドライバーには、より良い体験を求める顧客の期待や要求、業務効率の重視、より厳しい業界の規制や運営条件を満たす必要性などが複雑に絡み合っていることが多い。そのため、アプリケーション・ソフトウェア・テクノロジー・ベンダーは、お客様のビジネスと共通言語で話すことが重要なのです。例えば、エンジニア・トゥ・オーダー(ETO)やコンフィグ・トゥ・オーダー(CTO)の環境で受注から納品までのプロセスを最適化するには、製品のコンセプトから見積もり、製造、納品、そしてライフサポートに至るまでを一望する必要があります。そうでない場合は、プロセス全体にリスクが生じます。

なぜ今なのか?

中国のことわざに「木を植える最高のタイミングは20年前。次にいい時期は今である」があります。伝統的に動きが鈍かった組織も、まだ追いつく時間があります。問題は、内部の機運を高めることです。真のパートナーシップでは、誰もが共通言語を話すことで、複数のステークホルダーが集まり、より強力な成果を生み出すことができます。

長く待ちすぎてはいけません。UQ mobileの広告「リスクを冒さないことこそ最大のリスクだ」は、どきっとしますね。デジタルの早期採用者は、現在、より俊敏で、柔軟で、効率的であり、すでにあなたのシェアに食い込んでいるかもしれません。適切な業界経験と知識を持つパートナーは、お客様の課題解決を支援することで得られる価値を理解しています。インフォアの製造ソリューションは、お客様のニーズに合ったソリューションを提供します。


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