組織全体でアナリティクスの利用を拡大するためのベストプラクティス

colleagues working on a laptop

May 23, 2022担当 北川 裕康

私も長年データやデータ分析の世界にいますが、従来、ほとんどすべてのビジネスインテリジェンスおよび分析ソリューションは、あらゆる業界、部署、ユースケースに適した「汎用」プラットフォームまたはデスクトップツールとして設計されてきているのを見てきました。業務テンプレートも提供されることはありますが、基本は本用的なものです。これはもちろん、データモデル、データパイプライン、ダッシュボード、およびレポートの開発の負担が顧客にのしかかることを意味します。事実上「白紙」からスタートし、理論上は組織のニーズにぴったり合うように開発することができるのです。ツールが、人に挑戦してくるようなイメージです。しかし、現実には、ビジネス要件を満たす分析ソリューションを迅速に開発するためのスキル、リソース、時間のいずれもが、組織にはない可能性があります。ここに情報活用のギャップが生じます。

このような汎用アナリティクスによるオーバーヘッドを回避するには、「導入してすぐに使える」最新の業種や業務に特化したアナリティクスアプリケーションを使用するのが有効です。このようなアナリティクスアプリケーションは、業界、役割、データ、ビジネスアプリケーション、そして一般的なビジネスユーザーが必要とする特定の分析を理解した業界専門家によって開発された手法やデータセットが組み込まれているため、導入と普及が促進されます。これは、汎用アナリティクスでの典型的な社内開発プロセスを置き換えることができるため、開発時間を大幅に節約することができます。IT部門の負荷が劇的に減る可能性があります。

ノートパソコンを持つ男性

少し古いですが、ガートナーの2020年レポート「When to Choose a Line-of-Business Analytic Application」では、「汎用BIプラットフォームは、LOBユーザーをサポートするために、構築と保守の両方で、パッケージ化された分析アプリケーションよりも時間とリソースがかかる 」と指摘しています。

当然ながら、提供される事前構築されたアナリティクスは、利用者が経営幹部であれ、現場の作業員であれ、特定の業界とユーザーの役割に関連したものでなければなりません。一貫性のある一元管理されたデータを使用することで、アクセスプロファイルを使用して、個人が組織の「スライス」しか見ることができないと判断した場合でも、全員が共通の情報元のデータを見ることができるようになります。KPI は、ユーザーがそれぞれの部門や役割に適用される最も重要な指標を改善できるように設計されています。KPI は役割によって異なる場合がありますが、すべての経路は同じゴールに通じています。

この特化型のアナリティクスアプリケーションを使用することで、価値実現までの時間(Time To Value)が短縮されるため、意思決定やプロセス改善など、組織全体でのアナリティクスの活用が進むはずです。業界や役割に特化したデータモデルと分析コンテンツの完全なセットを、社内で開発するのにかかる時間の何分の一かの時間で提供することは、組織で分析を迅速かつ効果的に利用するための素晴らしい方法です。

組織全体でアナリティクスの採用を拡大する方法の詳細については、当社の「Infor Birstでアナリティクスをモダナイズすべき5つの理由」を、今すぐお読みください。

https://www.infor.com/ja-jp/resources/5-reasons-to-modernize-reporting-and-analytics

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