21世紀の自動車サプライチェーンを創る。コラボレーションによる迅速な革新と柔軟性の加速

6月 6, 2021 By インフォアジャパン、マーケティングディレクター 北川 裕康


年々強化される自動車の排出ガス規制、環境意識の高い消費者層の急速な増加、自動化の推進が新たなニーズと課題を生み出す中、自動車メーカーは、車両の安全性を確保しつつ、イノベーションと最先端の機能を消費者市場に迅速に導入することが求められています。自動車関連では、イノベーションに関する3つの主要な投資カテゴリーがあります。

  • 自律走行車/自動運転支援
  • 電気や水素などの新しい動力パワー
  • 車内エンターテインメント/インフォテインメント

多くの場合、これらのイノベーション分野は、従来の自動車メーカーにとって未知の領域であり、これまでサービスが提供されていなかった消費者層を獲得するためには、生産能力を迅速に拡大する能力が必要となります。GoogleやSonyなどの新たなる市場参入も見込まれており、従来の方程式が通用しなくなる恐れがあります。

ResearchAndMarkets社によると、"2019年の自律走行/無人運転車の世界市場は241億米ドルで、2020-2025年の予測期間中、18.06%のCAGRを予測しています。" 自動車メーカーが新しい技術を追加し続ける中で、過去5年間で500億ドル以上が投資されている先進運転支援システムの利用が急速に拡大しています。私も、もはや安全機能の装備されていない自動車を運転するのはとても怖いです。

ますます多くの自動車メーカーが、二酸化炭素の排出量を削減し、電気自動車のラインナップを拡大するという大胆な目標を掲げていますが、このような変化には製造プロセスの大幅な変更が必要です。アライド・マーケット・リサーチ社は、世界の電気自動車市場は年率23〜28%(地域による)で成長を続け、2027年には8,000億ドル以上に達すると予測しています。

さらに、自動車メーカーにとって、自動車にIoT接続機能を追加することは必須事項で、近年に販売される乗用車の80%以上が接続されていると考えられます。さらに、消費者は、パーソナライズされた高度なインフォテインメント機能を求め続けており、それはしばしば、バックカメラなどの規制要件にもなっています。

急速なイノベーションにおけるサプライヤーの役割

グローバルなサプライヤーに大きく依存している業界では、イノベーションによって、これらのパートナーにさらに依存することになりますが、新しいプレーヤーに慣れていないため、信頼を育み、構築するのに時間がかかります。信頼関係が構築されるまでは、品質保証対策の実施に時間がかかるため、当初はチャンスよりもリスクの方が大きいかもしれません。実際に、国内自動車メーカー7社が、世界的な半導体不足などサプライチェーン(部品供給網)の混乱に伴う生産への影響を受けており、簡単に新しいプレーヤーに切り替えられない現実があります。

単純な部品から複雑なハードウェア、ソフトウェア、サービスまで、あらゆるものを提供するサプライヤーは、成功を維持するために品質の高いプロバイダーとの協力が不可欠です。「言うは易く行うは難し」ではありますが、戦略的ソーシングプランに基づいて適切なサプライヤーネットワークを構築することで、サプライヤーの数を減らし、部品の標準化によって複雑さを解消することができます。

さらに、自動車メーカーがサプライチェーン全体をリアルタイムに可視化して接続することで、信頼とコラボレーションが促進され、サプライヤーとメーカー間の共同イノベーションへの扉が開かれます。今日の消費者は、デザインの美しさ、安全性、運転体験など、様々なオプションや機能を選択しているため、このような共同イノベーションを促進する能力はかつてないほど高まっています。

今後、サプライヤーはROIで評価されるようになり、コストや価値といった従来の評価基準は重視されなくなり、戦略的なサプライヤーの選択が競争上の優位性と見なされるようになるでしょう。Kraljicマトリックスやサプライヤー・スコアカードを活用してリスクと収益性を評価するメーカーは、新製品を市場に投入する際に、「最低コスト」を求めるメーカーよりもはるかに有利な立場にあり、品質に基づいて消費者のロイヤリティを高めることができるでしょう。サプライヤーもメーカーも、変化のスピードに対応しながら消費者の期待に応えるために、新しい戦略や革新的な手法を取り入れる必要があります。

自動車メーカーが迅速なイノベーションを加速する方法については、「21世紀サプライチェーンのベストプラクティスガイド」をご確認ください。

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